おはぎ
とにかく別名の多い生菓子です。「萩の餅」「かいもち」「はぎもち」「ぼたもち」 「萩の花」「北窓」「夜船」「隣不知」等々。「夜船」はいつのまにか着く「北窓」は月知らずと 「搗く」にかけた洒落であります。「隣不知」はおはぎの生地は搗く音がしないので「隣知らず」 、煮た小豆を粒のまま散らしつけたものが「萩の花」に似ていることから「萩の花」「萩餅」とも 言われています。「かいもち」は餅の中でことに柔らかいので「カユモチ」が訛って「かいもち」 となったといわれています。女房言葉で萩餅を一見柔らかであるから「やわやわ」とも言われます 。萩餅とか牡丹餅を萩の花、牡丹の花と考えられますが、蒙古語・満州語にボタに似た言葉で「米 」を意味する語があり、マレー語にはハギに似た言葉で「飯」を意味する言葉がありこれからボタ 餅やおはぎに使われたという説もあります。元禄の書には「民家の食にして貴人の食するは稀なり 、杉折には詰め難く晴れなる客には出し難し」とあります。おはぎが上品なものになったのは幕末 ごろからであります。*女房言葉=室町初期頃から宮中奉仕の女官が主に衣食住に関する事物につ いて用いた一種の隠語的な言葉(たべもの語源辞典より)
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